無線から無線へ、ネットワークを繋いで災害が起きた時に被害の状況を伝え合える仕組みを―。
茅ヶ崎市内で飲食店などを経営する市民有志が、大規模災害時に素早い対応をしていくための取り組みを独自に開始した。
市内で飲食店を経営する小川裕暉さんと関谷達朗さんが進めているのは、出来るだけ多くの店舗に携帯無線を配置すること。大地震が起きた際に避難経路が塞がれるなど、身動きが取れなくなった来店者などの情報を無線で伝え合うことで孤立被害を防いでいこうとするものだ。
「今年の3月に地下にある店で東日本大震災の話をしていて、今地震が起きたらお客さんと自分たちは閉じ込められるなと不安に思ったのがきっかけです」と小川さんは語る。店同士が中継ポイントとなって無線ネットワークを構築することで、情報を外部に伝えていく「声のリレー」が実現する。現在は同業者などに呼びかけを行っている。
この取り組みは無線が1台4万円ほどかかるなど、障害も多い。「細やかなネットワークを作ることが重要なので、地道に大切さを伝えていくしかない。地域の自治会などと災害時の食料無償提供など関係を深めて地域住民同士の協力体制も構築していきたい」と小川さんは話す。
この取り組みへの問い合わせは声のリレー事務局【電話】0467・87・1529(大栄建設工業(株)内)へ。
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