神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉞ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
犬の殺処分ゼロを達成!
県の動物保護センターを
訪ねた。収容総数は犬は昭和59年の1・9万頭、猫は昭和63年の1・3万頭をピークに減り続け、昨年は犬600頭、猫1千頭ほど。猫については、およそ9割が殺処分されたが、犬は全頭が返還譲渡された。
平成24年度の犬殺処分の人口10万人あたりの数は本県が2・7頭で、東京の1・8頭に次いで少ない。返還譲渡率は新潟の88・3%がトップで、神奈川は2位の85・5%。しかし昨年度100%を達成した。
かつての施設は「処分」のための「収容所」で、4つの室に収容された犬は、順に左の室へと移る。5つ目の室は「墓場」だった。現在ではそういった仕組みはなく「保護施設」であり、飼い主や里親が見つかるまでの「仮の我が家」だ。
里親さがしは、35以上に及ぶ個人・団体の「譲渡ボランティア」が私財を投じて頑張っている。シャンプーやトリミングのボランティアもいて、里親の目に留まるよう、おめかしをしてもらう。殺処分ゼロの快挙を成し遂げたのは、職員の努力と譲渡ボランティアの大奮闘のお陰だ。
話しは変わるが、怪我をしたカラスの手当をした方が、泣く泣く山に戻しに行った。カラスの飼育は法律で禁じられているからだ。体が不自由なまま山に捨てられれば、長くは生きられない。かと言って飼えば鳴き声が近隣住民の不安や迷惑を招く。障害があっても、保護してくれる施設はない。カラスやノバト、ハクビシンなどの「害獣・害鳥」の生命には、非情な格差があるのだ。
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