一般社団法人 茅ヶ崎市観光協会の新会長に就任した 田中 賢三さん 日本精麦(株)代表取締役社長 70歳
楽しみながら重責に挑む
○…街の発展を観光という側面から下支えする茅ヶ崎市観光協会の新会長に就任した。「前会長が敢行した様々な事業や改革に敬意を表して、それを基礎として発展させていくことは大きなプレッシャーですが、更に前進させていくつもりで重責を務めていきたい」。さがみ縦貫道の開通が目前に迫る中「茅ヶ崎を素通りの場所にさせないための環境整備などにスピード感を持って取り組んでいきたいですね」と意気込みを語る。
○…茅ヶ崎の観光について思うところは多い。「この街には核となる観光拠点が無いんです。だからこそ点在する商業、農業、工業といった人の営みと、歴史と文化、自然を連携させていかないと街をボリュームアップさせることは出来ません」。点と点を結び付け調和させることで産まれる新たな魅力に期待する。
○…生まれ育ちは藤沢市。大学卒業後に家業である日本精麦(株)へ入社し、当時茅ヶ崎市内にあった2工場を管理する技術職などを務めた。現在は創業120年を迎えた同社の4代目代表取締役社長。旅先での風景を描く油絵は60歳から始めた趣味だ。「油絵を学ぶことで、ものを見る力や見えないものを感じる想像力が磨かれています。実は絵を描くことも仕事と切り離してはいないんです。訪問先のまちづくりの姿勢やビジネスのことと結び付けて取り組んでいます」
○…商工会議所の会頭を昨年退任するまで3期9年務めた。今でもRC(ロータリークラブ)や地域団体など多くの要職に就いているが、どことなく慌ただしさを感じさせないのは、物事を嫌々でなく愉快にやろうという考えによるもの。「嫌な気持ちで仕事をした時間に進歩はない。楽しみながら時間を使うと覚えも早いし身になることも多くなります」。市民が誇りに思い幸せを感じる街へと成長させることで、海外を含めた外の人たちにも茅ヶ崎の魅力を広めていく。楽しむ姿勢を持ちながら、大きなミッションに挑戦する。
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