かつて茅ヶ崎に居を構え、近代演劇を世に広めた明治期の俳優、興行師の川上音二郎。9月27日(土)と28日(日)、音二郎生誕150周年記念の「音貞オッペケ祭」が、市内東海岸北の高砂緑地と周辺施設で開催される。
当時の世相を風刺した「オッペケペー節」で人気を博し、海外興業の成功で世界的な評価も高い音二郎とその妻であり女優の貞奴。同祭は2人が帰国した後に暮らした現在の高砂緑地一帯で行われる。
実行委員長の高橋十大さんが「日本中を沸かせた大役者、川上音二郎とその妻貞奴の功績を今回のイベントで触れて頂きたい」と語るこの催し。目玉となるのがシェークスピア原作・江見水蔭翻案で、川上夫妻が1903年に日本で初演した「正劇オセロ」の再演だ。当時、高砂緑地にあった自宅や茅ヶ崎館で稽古を行ったこの作品を、今回は市民劇団・湘南座(岩本一夫座長)が緑地内を移動する野外上演として行う。
催しを直前に控え、20日に現地で稽古を行った同劇団。この日は実際の衣装を着て最終的な調整を行った。今回のオセローは27日午後2時20分からの公開リハーサル、28日の午前10時50分からと、午後2時20分からの2回、本公演が上演される(雨天中止)。イベント期間中、会場では音二郎と貞奴に関するパネル展示のほか、敷地内にある松籟庵での催しや祭囃子演奏、飲食屋台も登場する。オッペケ祭は27日が午前11時から、28日は10時から、各日午後4時まで開催される。
美術館、図書館で関連企画
また関連企画として現在、市美術館展示室3で28日まで「世界を歩いた!音貞展」が開催中。川上一座の海外での活動や、音二郎版「オセロ」についての当時の論評といった貴重な資料などが展示されている。
ほかにも市立図書館では28日午後0時30分から講師による歴史講座「茅ヶ崎に眠っていた川上音二郎から届いた写真」が行われる。
オッペケ祭についての問い合わせは同祭実行委員会事務局(清水さん)【携帯電話】090・8516・5649へ。
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