ホノルル市姉妹都市推進委員会のメンバーとして尽力した 山口 一美さん 文教大学教授
現地情報で全力サポート
○…「締結はスタートで、これからが本当の交流です」。上品に語るその内容は核心を得ている。文教大教授として1年のハワイ大学での在外研修から帰国後、ホノルル市姉妹都市推進委員会の一員となった。物腰から伝わる奥床しさと気品を備え持つ才女ストーリーは、18歳から輝きを見せる。
〇…東京で生まれ育ち、高校卒業後に日航の国際線スチュワーデスとなった。22歳で寿退社後、夫の転勤で渡米。長男が2歳になる頃、保育施設がある現地の短大に入学した。帰国後も二人目の出産を抱えながら上智大に編入。「同じキャンパスにアイドルの早見優ちゃんがいたの」と振り返る笑顔は少女の様だが「レポートを産院に持ち込んだわ」と座った根性には驚きだ。30代には創設に携わったスチュワーデス学校でマナー指導が評判を呼び引っ張りダコとなるが「私には学術的な裏付けがない」と悩み、社会心理学を2つの大学院で学び、博士号を修めたのが50代。現在は文教大でホスピタリティ等の授業で教鞭を執っている。
〇…姉妹都市締結に関わり始めたのは、昨夏のこと。ハワイ大マノワ校を拠点に研究を進めている期間に茅ヶ崎市から連絡が。市内唯一の大学でハワイに精通する教授として白羽の矢が立ったのだ。「姉妹都市を結ぶということ、その為にすべきこと」を考え、現地から情報提供を行った。帰国後は「市民と一緒になってどう締結を進められるか」等の課題解決に努め、ラスカ店内でハワイとの異文化交流の一例として、ハワイ大と文教大国際学部との関係を表した展示も提案した。
〇…「特に教育・文化面での交流に期待しています。こちらから行くばかりでなく、ホノルルから来てもらえる魅力的な茅ヶ崎を発信しなければ」。家ではガーデニングした庭で、夫とBBQやワインを愉しむ外国映画のような休日を送っている。才色兼備のキャリアウーマンの情熱は、衰え知らずの輝きを放っている。
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