茅ヶ崎市
ホノルル市と姉妹都市に

調印式の様子（中央左コールドウェル市長、同右服部市長）

24日ホノルルで調印式

　ホノルル市との姉妹都市提携に向けて10年来、官民一体となって進めてきたさまざまな取り組みが実を結び、ついにホノルル市と茅ヶ崎市の姉妹都市提携が実現した―。

　10月24日（日本時間25日）にホノルル市のミッション・メモリアルでカーク・コールドウェルホノルル市長と服部信明茅ヶ崎市長が協定書に調印。これにより茅ヶ崎市は広島市、那覇市、東京都、宇和島市、長岡市に続き６番目の姉妹都市となった。

　調印式には茅ヶ崎市から広瀬忠夫市議会議長、山口利通商工会議所会頭、ホノルル市からアーネスト・マーティン市議会議長、シェリー・メノー・マクナマラハワイ商工会議所会頭らが出席し、在ホノルル日本国総領事の重枝豊英氏も出席した。コールドウェル市長が「８月に茅ヶ崎市を訪れた際に感じた、茅ヶ崎市民のアロハの心や人々の愛の強さが今回の提携に大きな役割を果たした」と話すと、服部市長は「今日から次のステップが始まる。今後さらに交流を広げる中で次世代の子ども達の成長につなげていきたい」と話した。

10年来の悲願

　１９２０年代に茅ヶ崎へハワイ製のサーフボードが伝来するなどハワイとの関わりは約90年になるが、ホノルル市との姉妹都市提携に向けた歩みを紐解くと２００３年が起点になる。地域活性化を目的に商工会議所で茅ヶ崎アロハ委員会が発足し、「アロハビズ」を提唱したのがこの年。そして翌年オアフ観光局（現ハワイ州観光局）協力のもと同局職員が来日し「茅ヶ崎アロハマーケット」が初開催された。以降毎年同マーケットは開催され、今年も盛況の様子を見せていた。２００９年には茅ヶ崎アロハ委員会がオアフ島を視察し、同局との交流会を行うなど民間交流が本格スタートした。

　そして今年８月、コールドウェル市長が茅ヶ崎市に初めて公式訪問し、市内を視察。茅ヶ崎迎賓館でのパーティー会場で「次に訪れるときは１周年を祝う時」と発言し、場を沸かせたのが記憶に新しい。帰国後の８月13日にホノルル市議会で茅ヶ崎市との姉妹都市提携の決議が採択され、ホノルル市側の手続きが完了すると、同27日には茅ヶ崎市議会でも姉妹都市提携に関する議案が全会一致で可決された。