自民、公明両党が定数3分の2以上の議席を確保、大勝した第47回衆院選。茅ヶ崎市を含む神奈川県第15区では、自民党前職の河野太郎氏(51)が全小選挙区で2番目に多い得票数、15万5388票を集め、貫録勝ちした。無所属で出馬した新人の池田東一郎氏(53)、共産党新人の沼上徳光氏(28)は河野氏の高い知名度と強固な保守地盤を崩せなかった。
14日午後8時、開票開始時刻にあわせてテレビ局が出口調査の結果を報道、早々に当確の報が打たれると、河野氏は支援者の待つホテルサンライフガーデン(平塚市)の広間に駆け付けた。
河野氏は「12月に特別国会が召集され、予算編成など作業が続く。まずは財政健全化に向け、党行革推進本部長の仕事に戻ってしっかり務めたい。アベノミクスを地域の経済活性化につなげる大切な4年間になる」と力強く語った。
今回の選挙戦は、日程の大半を他の接戦区に立つ候補者の応援にまわった河野氏。地元入りした3日間、辻立ちを中心に選挙活動を展開、アベノミクス推進をはじめ、年金や原発などについても持論を交えながら支持を訴えた。
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2012年の前回衆院選では、神奈川5区からみんなの党公認で立候補した池田氏。1996年の衆院選、99年の茅ヶ崎市長選に出馬した地元に戻り、雪辱を期した選挙戦だった。衆院解散を前にみんなの党が解党、無所属での出馬で支持層を広げられなかった。
池田氏は14日夜、平塚市宝町の事務所に集まった支援者を前に「一休みして次に進みます」と頭を下げ、今後の政治活動に意欲を見せていた。
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政権批判の受け皿として解散前から議席倍増させた共産党。地元15区では、12年衆院選の前候補者が河野氏との一騎打ちで5万に迫る票を集めたが、三つ巴の構図となった今回選挙では池田氏と票を分けた。
「15区で初めて28歳という若い候補者ということでたくさんの応援の声をもらった」と選挙戦を振り返る沼上氏。「これほど得票できたことは自信につながった」と話していた。
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15区の投票率は52・75%で、前回衆院選から4・19ポイント下げ、県内18選挙区の中で下から4番目の低さだった。茅ヶ崎市の投票率は53・92%だった。
市内の得票数は河野氏が6万5090票で、池田氏が1万9586票、沼上氏が1万6599票という結果となった。
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