茅ヶ崎市消防本部=茅ヶ崎市矢畑=が、現在建設中の茅ヶ崎市役所新庁舎内へ移転する。移転先での業務開始は、来年2月頃を予定している。
迅速な対応が可能に
移転の主な理由は防災機能の向上と、関係部署との連携強化のため。災害時に設置する「茅ヶ崎市災害対策本部」は市役所内に置かれるが、消防本部と約800メートル離れているため、現在は消防署長をはじめとする署員がその都度市役所まで移動し、対応している。同本部の消防総務課・警防救命課・予防課と、119番通報などの通信指令を行う指令情報課が移転すればこの問題が解消し、迅速な対応が可能になるという。緊急車両は引き続き、現在の同本部敷地内に待機する。
移転先の新庁舎4階は、防災関連の部署が集約される。現在分庁舎2階に設置されている防災対策課のほか、防災放送室や防災機器室、災害時電話室なども移動。さらに同階の「会議室」は、災害時に統括調整部を設ける場所として指定している。
また、すぐ上の5階には、市長室など重要な執務を司る部署を設置。下の3階には道路管理課・下水道河川管理課など現場を直接担当する部署を設置し、上下階が連動した業務を遂行しやすい環境を整える。
防災拠点の連携強化
現在、市役所周辺には災害時に臨時宿泊施設となる市民文化会館や、救援物資の受け入れ場所となる総合体育館、広域避難場所である中央公園がある。同本部が移転することで、さらに防災拠点としての機能を向上させ、施設間の円滑な連携が可能となる。
同本部は「消防本部と指令情報課が移転することで、防災部局との連携、災害時の初動体制の確保、様々な災害情報を効率的に集約することなどが可能になります。防災拠点として的確で迅速な判断ができる体制をより整備し、重要な役割を果たしていきたい」と話している。
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>