茅ヶ崎市が神奈川県や東京大学高齢社会総合研究機構と連携し、今年度から「フレイル予防チェック事業」をスタートさせた。高齢者が自身の健康状態を認識することで介護予防につなげる試みで、全国に先駆け茅ヶ崎市と小田原市、千葉県柏市で実施。集約したデータは今後のモデルケースとして活用される。
健康長寿社会に向けて
「フレイル」は加齢に伴い筋力や心身の活力が衰えた状態で、健康と病気の中間的な段階を指す言葉。日本老年医学会が名付け、早期発見と適切な対応を呼びかけている。
「豊かな長寿社会に向けたまちづくり」を掲げる茅ヶ崎市では、8月から9月にかけて全4回のフレイル予防チェックを実施。8月21日に海岸青少年会館で開催した第2回には、60代から80代の市民約30人が参加した。東大の高橋競特任研究員らが講師を務め、フレイルとその予防方法について「食生活と運動、社会参加が大切」と解説。市民ボランティア「フレイル予防サポーター」の補佐で参加者の筋肉量や滑舌の良さ、足腰のバランスなどをチェックした。円蔵在住の鈴木恵さん(73)は「薬を飲まない程度に健康だが、体の状態を知りたくて参加した。今日の結果を今後の生活に役立てたい」と話した。
参加者には来年1月に再度チェックの機会が設けられ、心身の変化を記録。データは今後の研究に役立てられる。高橋特任研究員は「自分の身体の変化に対する『気づき』を促し、市民による介護予防を全国に広めていきたい」と語った。
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