茅ヶ崎市松林の特別養護老人ホーム「湘南くすの木(社会福祉法人松宝苑)」で現在3台のロボットスーツ「HAL」介護支援用・腰タイプ(サイバーダイン(株)製)が試験導入されている。これは、介護現場の離職の要因の一つとなっている腰痛の防止など、職員の身体的な負担軽減を図るとともに、神奈川県「職場処遇改善コンサルティング支援事業」の一環としてヘルスケアロボットの普及を目指すもの。
県が国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用し、6月から県内30施設にロボットを3台ずつ順次導入しており、今年度末まで検証が行われる。
HAL本体の重量は約3kg。人が動こうとする際に脳から発せられる微弱な生体電位信号を皮膚表面に取りつけたセンサーが感知。コンピュータ制御によって稼働し、使用者の動作をアシストする。
作業効率も向上
同施設では現在HALの使用方法などの研修を終えた10人ほどの職員が交代で使用し、介護にあたっているという。
HALを使用する職員の内藤真理さんは「リネン交換など中腰の姿勢が多いが、HALを使うと低い姿勢を維持できるのでありがたい。一つひとつの介護や作業時間なども短縮できる」と話した。
また同施設の山本隆史施設長は「介護は体が基本。職員の負担が軽減すれば、定着率もあがり、何より利用者様に良いサービスができるはず」と介護ロボットの普及に期待を寄せていた。
今後は同社がデータを収集するとともに、入浴介助などに求められる「防水」機能の追加など、現場の意見を集約し、機能強化などに反映させていく。
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