神奈川県民ホールで11月9日に開催された「第4回かながわ福祉サービス大賞 〜福祉の未来を拓く先進事例発表会〜」で、茅ヶ崎市富士見町の「特定非営利活動法人介護の会まつなみ デイサービスまつなみ」(布施有紀管理者)の発表が優秀賞に選ばれた。
同大賞は、福祉の現場で取り組まれている先進的な事例を紹介し、その中でも特に優れた事例を主催の公益社団法人かながわ福祉サービス振興会が表彰するもの。まつなみは、県内から選出された6事例のひとつとして独自の取り組み「外出支援からの効果」について発表した。
利用者の夢を実現
「以前より利用者の方から挙がっていた『外出したい』という声に応えたいと思ったことが始まりでした」と布施さん。2012年から同施設の管理者となり、利用者がスタッフに付き添われながら買い物や旅行などに出かけられる「外出支援」を始めた。介護保険法の制約でサービスの提供は敷地内に限られるが、「敷地外での機能訓練」などの目的があれば通所介護計画書を書き換えてケアできることに着目した。
これまでに「函館」や「鎌倉にある息子の店」など、利用者が希望する外出を実現してきた。サービスを利用する宮本和子さん(82)は「旅先でも車椅子を押してくれたりと本当によく面倒をみてくれた。夢が叶いました」と笑顔を浮かべる。
布施さんは「外出のために体力をつけて身なりにも気を配るなど利用者の方が意欲をもち、スタッフもより理解に努めるようになった。受賞を励みによりサービスを充実させて、全国に広めていきたい」と話した。
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