全国に23支部をもつ「NPO法人チャリティーサンタ」の事務局長を務める 城田 正樹さん 甘沼在住 25歳
サンタと夢を運んで
○…「クリスマスは各家庭にサンタが来るのが当たり前の社会になったらいいですね」。クリスマスイブの夜に「サンタ」が各家庭へプレゼントを届けるサポートや、各家庭からのチャリティー金で世界の子ども達へ支援を行う「NPO法人チャリティーサンタ」(全国23支部メンバー約300人)の事務局長として、最初のクリスマスを迎えた。「今までは現場にいましたが、今年は組織全体を統括する役目として社会的影響をより考えて活動しました」
○…高田でガソリンスタンドを経営する両親のもとで育ち、すぐ裏にあるすみれ幼稚園、室田小、松林中を経て平塚学園、専修大学へ進学。同大3年の時、バドミントンサークルの先輩に突然「実は俺、サンタなんだ」と告げられ「チャリティーサンタ」の活動を知った。調べると、自然体験や支援活動、ワークショップなどで年間を通じて子どもたちへボランティアを行っている団体と分かり、感銘を受けた。「俺も参加したい」。ボランティアメンバーとして湘南支部で計4回のクリスマスを迎えた。
○…「子どもの夢を守るため、子を思う親御さんのためにも、難しい依頼にも応えるようにしています」。以前、ペットを飼えない住宅で暮らす家庭から、他のプレゼントで息子を喜ばせたいという願いを受けた時は「子どもの純粋な思いを叶えたいという一心で、犬のぬいぐるみに魔法をかけてプレゼントしました」とこっそり教えてくれた。
○…大学卒業後は一般企業に就職し営業マン生活を2年間送ったが、同団体がNPO法人化されるのを機に退職。今年4月から職員として働いている。「代表も親しみやすいあだ名で呼んでいます。ニックネーム文化を広げて年齢の垣根がない組織にしたいんです」。自身はその髪型から「ぱんち」と呼ばれ、子どもたちからも親しまれている。クリスマスに見られる彼と子どもたちの笑顔は「サンタ」からの贈り物かもしれない。
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