茅ヶ崎市役所新庁舎が1月4日(月)から供用開始となる。構造は鉄骨鉄筋コンクリート造りで地上7階、地下1階、塔屋1階建て。1・2階は申請や収納といった市民窓口が並び、4階には消防本部が設置される。
現代的な機能を新設
新庁舎は2013年12月から工事が始まり、2015年12月に終了した(分庁舎と繋ぐ2階の渡り廊下部分は今年2月に完成予定)。(株)大建設計が設計・監理を担当し、戸田建設・亀井工業特定建設工事共同企業体が施工した。工事費は74億5000万円。高さは30・75m、敷地面積が2万3238・06平方メートル、延床面積2万180・2平方メートル。既存の本庁舎(1万3748・9平方メートル)より1・5倍ほど延床面積が広くなり、各フロアは東西に横長い。そのため、東側と西側に2基ずつエレベーターが設置された。また、市民生活に直結する窓口は1階と2階に集中し、2フロア間はエスカレーターで往来できる。
1階南側には軽食の販売店があり、椅子とテーブルが設けられた隣接コーナーで休憩が可能。2階南側にテラスがあり、烏帽子岩のモニュメントや植栽が見られる。
3階は各専門課が並び、マット素材の床が続く。各課の案内看板は番号と配色で判別しやすく表示されている。個別の相談室を増やした部署もある。
4階は消防本部が置かれている。茅ヶ崎と寒川エリアの通信指令の拠点センターなどが併設され、災害時には隣り合う部屋のパーテーションを取り払って大会議を開くことができる広さを確保した。
5階は市長の執務に密接した関係課などがあり、6階は議場や議会事務局、議員控室などを配置。傍聴席入口北側の大きな窓からは富士山が眺望できる。屋上にはヘリコプターが待機できる「ホバリングスペース」を新設。設置された太陽光パネルは、新庁舎内のエネルギーに還元利用される。
花飾りで祝福
新庁舎供用開始を祝し、1月4日(月)から8日(金)までの5日間、1階入口正面の「市民ふれあいプラザ」でイベントを開催する。市内の花卉農家からなる茅ヶ崎市温室園芸組合が、育てたカトレアやシクラメン、スイートピーなどで作成したフラワーアートを寄贈し展示する予定(天候不順によっては変更あり)。時間は午前8時30分から午後5時(最終日は3時)。観覧無料。
各駐車場が有料化
新庁舎南側に駐車場「茅ヶ崎第2駐車場」(79台)が新設される。これに伴い、近隣にある総合体育館の地下駐車場「茅ヶ崎第3駐車場」(72台)と市民文化会館の駐車場「茅ヶ崎第4駐車場」(59台)、中央公園横の市営駐車場「茅ヶ崎第1駐車場」(398台)の計4カ所の相互利用が1月4日から開始する。タイムズ24(株)連合体が管理運営を行い、各駐車場には発券機が設置される。各公共施設の利用者は、4カ所のいずれの駐車場を利用しても、認証機に駐車券を通し処理を行うことで1時間減免される。また、各駐車場の空車状況が分かる案内板が市役所近くに設置されている。
旧庁舎は取り壊し
既存の旧庁舎は、今年10月から取り壊しが予定されている。跡地は災害対策用の広場として活用するため、整備が行われる。また、プレハブの仮設庁舎も今年5月から撤去が始まる。跡地の活用方法は未定。民間の力を活かした土地の有効利用などを検討していくという。
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