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茅ヶ崎版 公開:2016年1月29日 エリアトップへ

「NPO法人湘南遺産プロジェクト」の代表理事を務める 西村 智之さん 東海岸北在住 69歳

公開:2016年1月29日

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次世代に繋ぐ魅力発掘を

 ○…「地域の魅力を『湘南遺産』として再発掘し、次世代に繋がるものに育てていきたい」。湘南の埋もれた魅力を地域住民から募り、観光資源として地域のブランディングに繋げようと、有志らと1年前に「NPO法人湘南遺産プロジェクト」を発足。このほど遺産の募集をスタートした。「湘南を愛する人たちからの情報を待っています」と期待を込め微笑む。

 ○…3兄妹の長男として愛知県で生まれ育ち、小中高と地元の学校に通った。幼い頃から絵や工作が好きで「名古屋城再建の時には紙で城を作ったこともあった」と中学時代を振り返る。高校では美術部に所属し、市内の展覧会で入賞を重ねた。「あまり数は覚えていないけれど」と少し照れ臭そうに話す。

 ○…高校卒業後、千葉大学工学部に進学。工業意匠学科でデザインを学んだが、映画研究部に入ったことで未来が変わった。「8ミリを回したり、映像を作っていたらそっちの方に夢中になっちゃって。どんどんのめり込んでいったね」

 ○…映像作りの面白さから広告代理店に就職し、テレビCMの制作に携わった。物作り好きの創造力がクリエイティブディレクターとして開花し、カンヌやACCといった様々な広告賞を受賞するなど輝かしい実績を築いた。「みんな作品に関わってくれた多くの人のおかげ」と仲間たちへの感謝を口にし、「映像制作はアイデアが形になって世の中を動かすこともあるから面白い」と醍醐味を語った。

 ○…現在妻と暮らす東海岸北には、35歳の時に移り住んだ。「1人息子のために住みよい環境を探しました」と家族愛を滲ませる。退職後の今は愛犬のトイプードルと海沿いを散歩したり、趣味のカメラを手にするのが楽しみ。「地域活動を通じて街の魅力を発信し、産業や地域自体のボトムアップに貢献していきたい」。次世代が誇れる未来を形にしようと、豊かな創造力でプロジェクトを牽引する。

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