熊本県と大分県を中心に相次ぐ地震の被災地を支援する動きが、茅ヶ崎市内でも始まっている。
茅ヶ崎市は、最初の地震発生から一夜明けた15日朝に服部信明市長が防災対策課など関連する課の課長に招集をかけて対応を協議し「まだ支援に対する現地の受け入れ態勢が整っていない今、できることをやろう」といち早い募金活動を決定。15・16日に市社会福祉協議会と茅ヶ崎駅前で街頭募金を実施した。
15日には市と社協の職員、夜光広純副市長が駅前に立ち、募金箱を手に駅利用者らに「支援にご協力を」と呼びかけた。募金に協力した人は「もう募金が始まっているのか」「熊本に親戚がいる。少しでも被災した人たちの助けになれば」と思い思いの心境を話していた。夜光副市長は「5年前の震災の記憶もあり、多くの人が『他人ごとではない』と思っている。市民の温かな気持ちを責任をもって被災地に届けたい」と語った。
市では16・17日の大岡越前祭の会場にも募金箱を設置し、街頭募金と合わせて95万1504円を集め、日本赤十字社を通じて被災地に送金する。
広がる支援の輪
茅ヶ崎市では市役所や小出支所、各出張所、公民館、市民活動サポートセンター
の計12カ所に募金箱を設置して、熊本地震の義援金を受け付けている。市には神奈川県から物的支援に提供できる物資の種類や数の照会が来ており、受け入れ状態が整った被災地から具体的な要請が来次第、県がそれらをまとめて送る予定。
市内で民間団体などによる支援の動きも進んでいる。
募金箱設置FBでよびかけ
フェイスブック(FB)グループ「茅ヶ崎&寒川が大好き」が復興支援委員会を立ち上げ、熊本地震支援の募金箱設置店を募集している。
希望店は同事務局に連絡の上、募金箱を用意し、FB上で配布されている公式POPをダウンロードし貼り付ける。集金は委員会による集金か、協力店が事務局に直接持っていく。
支援金は「茅ヶ崎&寒川が大好き」の名義で公益社団法人日本青年会議所を通じて被災地支援に役立てられる。現在、茅ヶ崎市と寒川町で73店が参加(4月19日時点)。協力店はFBグループで随時紹介。(問)事務局((有)アシスト内)【電話】0467・55・8002平日午前10時から午後5時。
被災ペットを救済支援
茅ヶ崎市内を中心としたペット愛好家らの有志で開催されるイベント「わんにゃんマルシェ」が4月29日(金・祝)、カフェキュアー(柳島海岸)で開催される。
熊本地震で被災したペットの救済を目的とした募金箱を設置し、被災地で活動している「ドッグレスキュー熊本」に寄付する。また、東日本大震災時に被災した動物を追った映画『みえない汚染 飯館村の動物たち』も上映。午後1時から主演の平山ガンマン氏も来場し、被災地のペットの実情や避難方法の相談に乗る。
午前10時から午後5時。入場はワンドリンクオーダー制。駐車場なし。(問)カフェ・キュアー【電話】0467・91・4343
チャリティーコンサート
インターネットラジオ「ちがらじ」が主催する「熊本地震支援チャリティーコンサート」が4月30日(土)、茅ヶ崎ハマミーナ(浜見平11の1)で開催される。
市内在住のシンガーソングライターr*enge(れんげ)さんほか2組が出演。
入場料は無料で出入り自由。会場に募金箱を設置し、経費を除く全額を公益社団法人日本青年会議所を通じて寄付し、被災地支援に役立てられる。午後3時30分から6時30分まで。(問)ちがらじ・澤さん【携帯電話】070・3519・0512
支援物資を募集
市内の有志らによる「茅ヶ崎寒川≫熊本支援隊」が物資を必要としている避難所へ直接届けるための物品を募集している。4月25日(月) に茅ヶ崎発予定。
募集品目は水ペットボトル(500ミリリットル×24本、2L×6本)、賞味期限内の食料(調理不要な物、レトルト、カップ麺、缶詰)、生理用品、ウエットティッシュ、おむつ、マスク、トイレットペーパー等。同一物資を段ボール1箱に詰め(異なる物品を混ぜない)、箱の上面と横面に品名・数量を記載。集荷受付は4月23日(土) と24日(日)。ちがさき市民活動サポートセンターで各日午前10時から午後9時30分、スペイン酒場エルマンボで各日午後3時から午前0時(25日(月)も午後5時まで受付)。
また、活動費と不足物資購入のため寄付も受付中。湘南信用金庫若松町支店普通口座4148338・口座名義特定非営利活動法人ちがけせんプロジェクト代表理事日向正篤。(問)事務局内野さん 【携帯電話】090・1851・5406
(4月19日起稿)
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