茅ヶ崎に夏の訪れを告げる「茅ヶ崎海岸浜降祭」が7月18日(月・祝)の海の日に、茅ヶ崎西浜海岸(サザンビーチちがさき西側)で開催される。今年も茅ヶ崎市内と寒川町内の神社から39基の神輿が海岸に参集する。
茅ヶ崎の4大祭りの一つである同祭は、1978年に県の無形民俗文化財に指定され、82年には「かながわのまつり50選」にも選定されている。
早朝に行われることから「暁の祭典」とも呼ばれ、その起源は諸説あり、江戸時代後期に幕府がまとめた「新編相模国風土記稿」によると、鶴嶺八幡宮が心身の罪やけがれを清める「みそぎ神事」のために毎年浜辺に渡御を行っていたと伝えられている。
また、1838年に寒川神社の神輿が国府祭に渡御した後、相模川の渡し場で川に落ち行方不明になったものの数日後南湖の漁夫・孫七の網にかかり寒川神社に届けられたことを機に、お礼に同神社の神輿がみそぎを行うようになったという説もある。両神社の伝承は古くから語り継がれ後世になって合わさり定着した。
当日は、「どっこい、どっこい」と相州神輿独特の勇ましい掛け声と神輿の鐶(かん)(台輪にある金具)を鳴らす音が響きあう中、各神社の神輿が海岸に設けられた鳥居をくぐって祭場に入場。祭典では寒川神社の神職により祝詞が奏上され、玉串奉奠などが行われる。祭典が終わると神輿は再び砂浜を練り歩き、海へ入る神輿もある。午前4時30分頃一番神輿が入場し、午前7時から合同祭が行われ、8時頃には神輿がそれぞれ帰路につく。問い合わせは茅ヶ崎海岸浜降祭実行委員会(寒川神社総務課内)【電話】0467・75・0004へ。
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