茅ケ崎北陵高校の生徒2人が、今夏行われる「全国高等学校総合体育大会」(中国総体・インターハイ)に出場する。種目・選手は「陸上競技女子400m」に3年の中村美紅(みく)さん(17)、「ボクシング競技ライトフライ級」に2年の森且貴(かつき)さん(16)。
陸上400m中村美紅さん
7月28日から岡山県で行われる「陸上競技大会」の女子400mに出場する3年の中村さんは、5月の県予選で3位となり南関東へ駒を進めた。「県の決勝では納得いく走りができなかった」と悔しさをにじませ、その雪辱を果たそうと、練習を重ねて挑んだ6月下旬の南関東予選。「予選から思い切らないと勝てない舞台なのに、前半はスピードに乗れず悔しかった」と、思うようなレース運びができなかったが、粘りの走りで決勝に進んだ。決勝では前半最下位(8位)に沈んだが、残り100mでスパートをかけ、55秒39の記録で全国への切符を手にするぎりぎりの「6位」に滑り込んだ。中村さんは「無事関東を通過しほっとしている。しかし、関東でも県予選での反省点を修正することができず、不満が残った」と大会を振り返った。
中学から陸上を始めた中村さんは、昨年秋の県新人戦で4位に入るなど頭角を現し始め、現在は部長も務めている。インターハイに向け「本番までに悪いところを修正し、当日を迎えたい。まずは予選突破を目指し、準決勝で勝負して決勝に行きたい」と意気込む。
ボクシング森且貴さん
一方、2年の森さんは7月28日から広島県で開かれる「ボクシング競技大会」のライトフライ級に出場する。6月の土日4日間にわたり、1人1日1試合のペースで行われた県大会で優勝し、全国へ進む森さん。「自分はまだキャリアがないので、1回戦目の始めからとにかくポイントを取ろうと意識した」と勝ち進み、決勝では「飛ばしていって、最後は気持ちで勝つ」と意気込み、見事優勝を果たした。森さんは「決勝では、以前に負けてしまった相手にリベンジできたので嬉しい」と喜びを口にする。
幼い頃から空手を習い、小学校高学年と中学生時代には全国大会で優勝した経験を持つ森さん。「もっと自分を高め、プロとして活躍したい」という将来の夢を抱き、昨年高校1年時にボクシングに転向。横浜の大橋ボクシングジムに入り「空手では活躍していたけど、ボクシングでは全くの素人だということを痛感した。最初は飛んでくるパンチが目に近くて慣れるのが難しかった」と振り返った。
現在は放課後などに週6日同ジムに通い、実力を伸ばしている最中だ。また、ボクシングに必須の「減量」に苦労しているといい、46kg超〜49kgのライトフライ級に合わせて日々細かく体重を調整している。インターハイに向けては「全国は未知の世界だが、自分の強みの手数を重ねて、疲れが出てきた時には気持ちを前面に出して相手に勝ちたい」と話した。
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