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茅ヶ崎版 公開:2016年7月22日 エリアトップへ

低迷続く製造、薄れる商業の元気 茅ヶ崎市の景気動向を集計(2016年3月)

経済

公開:2016年7月22日

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 茅ヶ崎商工会議所が3月に実施した市内景気動向調査の結果が先頃まとまった。調査は、同商工会議所会員と市大型店連絡協議会加盟店舗から400件を無作為に抽出し、年間を通して同一会員に回答を依頼。月の売上・利益・業況(総合的な判断)等についての状況を、DI値(景気判断指数)を用いて集計している。今調査の回答率は23・8%。※DI値はゼロを基準として、プラス値は景気の上向き傾向を表す回答の割合が多く、マイナス値(△)はその反対を示す。

市内の業況と見通し

 市内企業の景況は悪化しているが業種ごとに業況は異なる。最も苦戦しているのが製造業で、中国を中心にアジア諸国の経済成長の鈍化の影響を強く受けているようだ。前回調査より大きく下がったのが商業とサービス業。ただ大型店舗ではプラス値で専門性よりも安さを求める買い物行動に移っていると考えられる。

 先行きは業種によるバラツキが大きい。大型店舗と建設業で悪化の見通しを立てているなど、市内事業者の業況先行きは曇っていると判断できる。

小売業

 課題の上位2つは前回と同じで若い客が増えず競合が厳しい状況は変わらない。大きく変化したのは人材不足で、人材が他の産業に行ってしまい小売業はパートやアルバイトの応募が少なく人材不足が深刻化している。

 今後の対策として品揃え強化や人材確保・育成を多くの事業所で上げていて、人手不足を商品力で補いその間に人材を確保することになりそうだ。

建設業

 前回調査よりも業況が回復。受注競争はさらに激しさを増しているのが分かる。経営課題の順位は前回とほぼ同じだが競争の激化が回答を増やし、6割を超えた。 今後は人材確保が市内建設業者にとって最重要課題に。また経営を身軽で安定した状態にして後継者に将来を託そうとしている事業所も見られる。

製造業

 売上高と利益ともに減少している事業所は多いが、増加している企業も約3割ある。市内製造業は2極化が進んでいるが共通しているのが競争の激化で、技術者不足は慢性的課題に。

 業況の低迷が半年続き、前回6割以上の回答を集めた積極営業だが回答を下げた。変わって回答を増やしたのが新分野開拓で、受注拡大を見込む事業所は設備投資を行い、新分野を目指す事業所は投資を抑えるようだ。

サービス業

 同業者との競合が激しくなり回答を集めた。利用者が減少し客の高齢化と合わせ売上アップが難しい状況に。さらに人材不足と時給アップの二つの課題が追い打ちをかけている。

 対策には人材確保育成がさらに重要に。利用者は減少していることから売上を伸ばすには客単価を上げなければならず、単価アップと並行して新規顧客を開拓し人件費以外の諸経費を削減して乗り切る。

飲食業

 6割の店で総利益が減少し諸経費も5割の店で増加。売上があがっても利益が出にくい状況に。飲食店の経営課題は人材不足と客の高齢化に絞られて、独自に集客を工夫し実行することが必要になる。

 今後の対策として諸経費の削減を挙げる店舗が増え、売上の伸び以上に人件費などの諸経費が増えているのが分かる。次いで接客サービス向上であることから、人手不足によるサービスの低下を招かないようサービスの質を向上させる対策をとることになる。
 

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