「NPO法人アーバンデザインセンター・茅ヶ崎」の理事長に就任した 高見澤 和子さん 出口町在住 65歳
街も自身も「らしさ」大事に
○…市民参加の景観まちづくりをテーマに20年間活動した市民団体「まち景まち観フォーラム・茅ヶ崎」の代表に就任して5年、市民だけの力に限界を感じ来年3月をもって閉会することに。新たにまちづくりに関連する専門家や技能を有するメンバーを加え「NPO法人アーバンデザインセンター・茅ヶ崎(UDCC)」を組織。「茅ヶ崎らしさ」を活かしたまちづくりの実現に向け一歩踏み出す。
○…まちづくりに関心を持つようになったのは、夫の転勤で移住した旧西ドイツでの生活が大きい。「街並みがスッキリしていて、住みやすかった。最初は見よう見まねでベランダに花を飾り、溶け込むのに必死だった」と懐かしそうに微笑む。帰国後は茅ヶ崎へ。「潮風が好きで暮らし始めたけれど、茅ヶ崎の歴史の深さを知り、ますます好きになった」。ちょうどその頃、まちの魅力を市民に聞こうと市が「まち景まち観研究会」を発足、「まちづくりに参加できるなんて面白そう」と参加したが半年で終了。「このまま終わるのはもったいない」とメンバーに声をかけ「フォーラム」として活動を始めた。
○…結婚後家庭に入っていたが地域情報紙の記者募集を目にし「まちづくり情報を発信できる」と応募し記者に。「まちづくりの合間に家事をやっている感じ」と目を細める。家族の絆の強さが活動の原動力だ。UDCCで理事長、前身の「フォーラム」でも代表を務めるなどリーダーとしての評価は高い。「全然そんなことない。自分らしくやろうと心がけているだけ」。世代も経歴も違うメンバーを束ねる手腕は持ち前の行動力に違いない。
○…新組織でもまち歩きに注目。「懐島まち歩き音声ガイド」は引き続き実施する。「まず街を知ること。茅ヶ崎には独自の魅力がありまちづくりが面白い。一歩踏み出すことで何か変わればうれしい」。茅ヶ崎らしい発展を縁の下から支えていく。
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