第16回高校生ものづくりコンテスト関東大会(木材加工部門)が9月4日、日本工学院八王子専門学校で行われ、県立神奈川工業高校建設科3年で茅ヶ崎市今宿在住の中里拓深さん(17)=人物風土記で紹介=が、神奈川県勢で初めて優勝を果たした。
中里さんが関東大会に駒を進めたのは2回目。昨年は21位と頂点には程遠い結果だった。「目標を高く持てば夢は叶う」。学校名と名前が読み上げられた瞬間、中里さんは立ち上がって観客席で見守る父・康則さん(44)に両拳をあげた。
全国の高校生が「ものづくり」の技術を競うこの大会。電気工事など6部門が行われ、開催地枠やシードを含む1都6県から29人が出場した木材加工部門では、2時間30分で課題図に従って与えられた材料を加工し、組み立てて完成させるまでの作業と完成品が審査される。中里さんは持ち前の強心臓で淡々と作業を進め、制限時間に余裕をもって完成品を提出。しかし「(作業場となった)ステージの床が普段の作業場と違い柔らかくて手こずった」と明かす。また「毎年、県立前橋工業高校(群馬県)が上位を独占するのが常だった。そんな中での優勝は夢のよう」と、神奈川県勢初優勝の瞬間を振り返る。
全国の頂点目指す
神輿・提灯製作を行う「茅ヶ崎神輿康」の代表を務める父の背中を見て、工業高校に進学した中里さん。毎日の練習以上に道具の手入れにも力を入れており、大会前日は自宅で深夜1時までノミを研いだという。
次の舞台は11月12日・13日に北海道で行われる全国大会。関東ブロック代表として、全国から勝ち上がってきた9人と大臣賞(優勝)を争う。中里さんは「出場するからには全力を出し切る」と闘志を燃やしている。
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>