茅ヶ崎市民音楽祭の一環として10月30日(日)に茅ヶ崎市民文化会館大ホールで開かれる「合唱のつどい」。第50回記念の今年、市民文化会館落成時に作曲された組曲「湘南のうた」(全5曲)が36年ぶりに全曲演奏される。
この組曲は、1976年に同館の建設決定を機に市教育委員会と市音楽協会が「市民の手で茅ヶ崎を歌った合唱組曲を創作し、落成記念の舞台で発表しよう」と80年までの5カ年計画で取り組んだもの。歌詞は毎年テーマを決めて公募、地元縁の作曲家によって女声・少年少女・混声などの合唱曲が手掛けられた。完成した曲は同協会傘下合唱団の合同演奏で、その年の秋の市民文化祭で発表し、5年で5曲が披露された。
その後1曲ずつ演奏されることはあったが、5曲全てが披露される機会はなかったというこの組曲。日の目を見たのは数年前、楽譜の原本を持っていた関係者が「良い曲が埋もれるのはもったいない」と紹介したことがきっかけとなった。
36年ぶりに全曲披露
2013年には同協会の中で、16年の記念大会で全曲披露する計画が始動。各曲の演奏を担当するのは同協会所属の有志団体。復刻にあたり、有志が当時の手書き楽譜をデジタル化したほか、組曲の一曲を作曲した吉田孝古麿さんの協力や、落成時に歌唱したメンバーのアドバイスを受け披露にこぎつけた。
当日は、松林中学校合唱団とユース松林が「赤いカンナの咲くそばで」、有志による合同演奏で「朝の海に」、アンサンブル・プラムベリー、クール・コメール、梅田小学校PTAマミー・コールが「松林(まつばやし)のみち」、茅ヶ崎高校OB合唱団と混声合唱団 蕾が「青春の海」、混声合唱塾レントと公募参加者が「海辺の祭」の5曲をそれぞれ披露する。
同協会の大森知恵子会長は「来年3月に市民文化会館が改装工事に入ることもあり、その直前の節目に落成の象徴となる組曲を披露できるのは感慨深い。音楽への情熱溢れる各団体が演奏するので多くの方に見てもらえたら」と話している。
「合唱のつどい」には30を超える団体が出演、この組曲以外にも様々な曲目が披露される。午後0時15分開演。入場無料。問い合わせは事務局小林さん【電話】0467・51・5050へ。
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