鶴が台中学校(安西壽夫校長)3年生の石井里奈さん(15)が、このほど「平成28年度かながわ地球環境保全ポスターコンクール」の「中学生の部」で最優秀賞を受賞した。
昨年、美術科の授業で様々なコンクールを紹介された中から、地球環境保全ポスターを選んだ石井さん。「絵を描くのは苦手。絵の具を使うのは1年に1回くらい」と話すが、一昨年に茅ヶ崎市の消防ポスターコンクールで銅賞を獲得し「シンプルな絵やポスターならできるかも」と思っていたそう。
石井さんは元々運動好き。小学1年生の頃、兄とともに出場した「ちびっこマラソン」がきっかけで、小学校6年間は毎年運動会のリレー選手を務めた。そして鶴が台中では迷わず陸上部に入部。短距離走(100m)を専門とし、3年連続で県大会に出場したほか3年夏にはジュニアオリンピック出場も果たした。また1年生の時からリレーメンバーにも入り、昨年の秋に後輩へ引き継ぐまで陸上部女子の部長も務めた。その経験から「いつも大切に使っているバトン」のイメージや「部の伝統、自分の陸上経験を後輩へつなげて行かなきゃ」という想いをいつも抱いていた。
そして、今回のポスターの構想を練る際に「バトン」「つなぐ」といったキーワードからアイデアが一気に浮かび、丸1日かけて作品を仕上げた。「地球の球体を描くのが難しかった」と話す石井さん。銀河や星はスパッタリングの技法を用いたほか、マスキングテープで文字部分の縁取りをしてから色を塗るなど工夫した。人の手に握られたバトンには、エコやリサイクルに関する様々なマークが細かく描かれている。
「動物が好きなので、地球温暖化によってシロクマなどがいなくなってしまったらと考え、自分にもできることを伝えたかった」と作品に込めた思いを語る石井さん。「このポスターで訴えかけることで、少しでも未来の地球が良くなってほしい。高校でも陸上を続けたいと思っているので、その経験から得たものをポスターや美術にも生かしたい」と話した。
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