茅ヶ崎市とNPO法人湘南スタイル(藁品孝久理事長)による協働推進事業「落書き防止、抑制のためのアートペイント事業」の一環として、このほど茅ヶ崎中央IC交差点西側地下道のアートペイントが完成した。
市と同法人が、昨年度から2カ年で実施している同事業。茅ヶ崎中央IC交差点西側と西久保橋東側地下道では、近年落書きの被害が目立ち、治安や景観を損なう要因となっていたことから、壁にアートペイントを施すことで落書きを防止しようと取り組んでいる。同事業には、茅ヶ崎市在住のクリエイターを中心に構成されるNPO法人3F Community Service(内田洋茂理事長)が協力している。
ペイントのモチーフは西久保地区に伝わる民話「河童徳利(かっぱどっくり)」。昨年7月から浜之郷小4年(現5年)の児童113人からアイデアを募るワークショップを3回実施し、描く内容に対する意見交換、ペイント原案についての質疑応答、複数上げたデザイン案の投票などを行った。
今年に入り、絵本作家の佐々木貴行さんが河童や人物、ペインターの森今日子さんが背景などを描き、3月には浜之郷小の児童がペイントを手伝うなど作業を進めて5月に完成させた。
後世に語り継ぐ『河童徳利』描く
6月24日には、近隣の三堀園で完成に合わせた式典を実施。服部信明市長のほか、白川静子市議会議長、西久保自治会の佐々木幹夫副会長、河童徳利ひろば準備委員会の三堀勝弘委員長、浜之郷小の野上美津子校長のほか、同小の児童や保護者、地域住民など70人ほどが参加した。
服部市長は「多くの方の力で出来上がったアートを行政も力となり大切にしていきたい」、藁品理事長は「小学校や住民、アーティストの協力でできた。落書きを防ぐだけでなく、ここが茅ヶ崎の街歩きスポットとなれば」と挨拶。森さんは「『河童徳利』を現代風にアレンジして描いた。茅ヶ崎には積み上げてきた歴史があり、一方で多くのアーティストが住んでいる。それぞれの良さを出した茅ヶ崎ならではの活動になったと思う」と振り返った。
式典後、参加者はアートペイントを施した地下道に移動し、記念撮影を行った。今後は8月から西久保橋東側地下道の作業を開始し、11月末に完成する予定。
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