茅ヶ崎市の地域活性化を目的に市内商店主らが今年4月に立ち上げた「雄三通りスマイルプロジェクト」(YSP/浅見卓也代表=人物風土記で紹介)。9月に雄三通りの情報webサイト「エキウミ」を公開し、現在アートプロジェクトも進行中だ。
YSPは茅ヶ崎商工会議所内で道の駅などの企画を進めている「ちがさき魅力向上委員会」の地域活性チームから派生したもの。「茅ヶ崎の特長の1つは、海と個性ある通り」として、茅ヶ崎駅南口から海までを繋ぐ雄三通りを、YSPが「茅ヶ崎のメインストリート」と仮定。市内のモデルになるような道にすることで、地域活性に繋げる企画を今年1月に立ち上げた。
地域が限定される企画のため、魅力向上委員会の地域活性チームとは別団体として立ち上げることになり、今年2月に商業代表として雄三通りに拠点を持つ南駅前商店会と東海岸商店会が会議を実施。両商店会は、以前に「若大将まつり」などを協力して開催したこともあったが、近年は世代交代などで交流が少なくなっていた。話し合う中で改めて「協力して通りを良くしよう」と意見が一致し、YSPが発足した。
まず雄三通りの店舗事業者5人がメンバーとして加入。店舗に限らず、周辺に在住する個人事業者らも加わるなど、少しずつ輪を広げ、現在約20人のメンバーが中心となり活動している。浅見代表は「本格始動に際し、今後も商店に限らず広くメンバーを集めたい」と話す。
「笑顔溢れる道に」安心安全に主軸
YSPの活動目的は「雄三通りを、来ればスマイルになる、笑顔の溢れる道にすること」と浅見代表は説明する。その主軸となるテーマは「安心安全」だ。浅見代表は「人が集まることで会話が生まれ、笑顔になると考えている。防犯面、通行面の安心を確保することで、老若男女問わず気軽に利用できる通りとなり、利用者が増えることが目標」と話す。
今年9月、YSPはインターネット情報サイト「エキウミ」を開設した。「茅ヶ崎で『働く人』と『住む人』を繋ぐ」をコンセプトに、「雄三通りで会えるあの人」と題したインタビューなどが公開されている。通りにいる人を知ってもらうことで、気軽に声を掛けあえるようになり、防犯面の強化にもつなげる。
また、通りに人が訪れる目的作りとして、今年度中の本格始動を目指し、アートプロジェクトも進行している。「店の外壁など、身近なところにアートを増やすことで、通りを歩くだけでも楽しんでもらえるようにしたい」と、メンバーのイラストレーターら中心のチームが進めている。浅見代表は「YSPをきっかけに茅ヶ崎に笑顔を増やしたい」と話した。
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>