4月の統一地方選で改選された茅ヶ崎市議会は5月13日と14日に第1回臨時会を開き、議長に青木浩氏(57歳・絆ちがさき)、副議長に滝口友美氏(57歳・公明)を選出した。任期は同市議会の慣例により2年。
正副議長は市議会議員28人の投票によって決められる。議長の得票内訳は青木議員14票、岩田はるみ議員11票、中野幸雄議員2票、白紙1票。副議長は滝口議員14票、岸正明議員13票、白紙1票だった。
議長に就任した青木議員は2003年に初当選し、現在4期目。議会運営委員会や予算特別委員会などの委員長を歴任した。青木議員は「改選で新たな市議会が構成されたが、投票率向上のための戦略的な議会改革が必要。さらなる市民に開かれた市議会の構築を推進していきます」と語った。
副議長の滝口議員は07年に初当選し3期目。議会運営委員会の副委員長や教育経済常任委員会の委員長などを務めた。滝口議員は「今、地方自治のあり方が問われている。議長と心を合わせ、市民の皆様に開かれた議会、わかりやすい議会運営に取り組んでまいります」と意気込みを語った。
「市民自治の会」結成
13日に「新政ちがさき」副代表の和田清議員が脱会届を提出。会派に属さない議員だった小磯妙子議員と豊嶋太一議員と合流して、新会派「市民自治の会」を結成した。
代表を務める小磯議員は「公平な議会運営のため、交渉会派として活動する必要を感じた。高齢者・障がい者・次世代に配慮した福祉のまちづくりという政策の方向性で3人の考えが一致した。議会の役割や議員の活動を伝え、議会をもっと身近なものにしていきたい」と話した。今回の再編で最大会派が新湘風クラブとなり、議会運営委員会に委員を出せる交渉会派(3人以上)は5つになった。
当初13日のみの開会を予定していた臨時会は、正副議長選挙が長引いたため会期を1日延長。翌14日に各議員の委員会配属先や議案9件などを審議した。
議会のバリアフリー化
今回の臨時会は茅ヶ崎市議会が初めてバリアフリーに配慮した議会となった。
これは筋萎縮症で車椅子を使用している豊嶋太一議員から、市議会に対し4月30日に提出された要望書「議員活動の保障について」に対応したもの。豊嶋議員は文中で、介助人の同席や起立・挙手・投票などの際に介護人が代理を務めることへの許可、移動に時間がかかることから休憩時間の延長などを求めていた。
市議会では全議員による協議の上で、豊嶋議員の議席について固定椅子の撤去や介助人の着席スペースの確保、議場にスロープの設置、休憩時間の延長などを決めて今回実施した。初議会を終えた豊嶋議員は「これから目に見えない課題が出てくるとは思うが、これで第一歩を踏み出すことができた。身体の弱い人にとっても開かれた議会にしていきたい」と語った。なお建設中の新庁舎の議場は、バリアフリー化が予定されている。(5月19日起稿)
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