超小型人工衛星の部品などを製造する株式会社由紀精密(茅ヶ崎市円蔵、大坪正人社長)を3月8日、皇太子さまが視察された。
同社は通信機などに使う小さなネジを作る町工場として1950年に創業。90年代後半には光コネクターなどを製造していたが、ITバブルの崩壊に直面し受注が激減すると「大量生産から多品種少量生産」に舵を切ることで克服。現在は金属の精密加工技術を生かし、航空機や医療機器などの高品質・高付加価値製品の設計や製造を行っている。
今回の視察は「宇宙産業を支える町工場」として経済産業省の宇宙産業室が紹介したことから実現した。
当日は大坪社長が案内役を務め、会社概要や製品の説明、金属の加工作業の視察などが行われた。皇太子さまは「新しい分野に注目された理由は何ですか」など興味深げに質問され、同社の高い金属加工技術に関心を寄せていた。視察後は、社員を代表した6人と懇談の場も持たれた。大坪社長は後日、「皇太子さまが弊社の技術などについて、一人ひとりに質問を投げかけられていたことが印象的でした」と振り返った。
市長に報告
大坪社長は17日に市役所を訪れ、服部信明市長に視察の様子を報告した。
事前の道路整備など市の協力に対して感謝を述べるための訪問で、大坪社長は「警備車両の駐車などで近隣の企業にも快くご協力を頂いた。皆様に深く感謝を申し上げたい。これからも世界に誇れる技術を持った日本企業を目指して頑張っていきたい」と語った。
服部市長は「茅ヶ崎市にとっても大きな名誉。市内に素晴らしいものづくり企業があることを皆さんに知ってもらいたい」と称賛した。
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