松林小学校(中林由美子校長)の5、6年生児童267人が、6月15日に市内菱沼の田んぼで田植え作業を体験した。
米づくりを通じて身近な食べ物のできる過程や田んぼの生き物について学んでもらおうと、同校が19年前から毎年行っているもの。約300坪の田んぼを地権者の好意で借り受け、総合的な学習の時間を活用してもち米を育てている。
児童らは初めこそ泥の感触に悲鳴をあげながら田んぼに入り、慣れない手つきで苗を植えていたが、やがて合図に合わせて手際よく植えられるように。5年生の高原香杏さんは「初めは苗をきれいに立てられなかったけど、やっているうちに上手にできるようになった。秋にお米ができるのが楽しみ」と感想を話した。
学校をあげて体験
同校では5月に4年生が籾種まきを行い、田植えの前に1年生が代掻き代わりに田んぼで運動会を開いていた。田植え後は3年生が草取り、10月に5、6年生が稲刈りと脱穀を行い、1月に全校児童参加でもちつき大会を開いてもちを食べるまで米づくりを学ぶ。もち米は赤飯として給食にも使用し、稲藁は近隣の公民館でお正月のしめ縄飾り作りに活用される。
今回の田植えには松林学区青少年育成推進協議会をはじめ、PTAや老人会など地域から多くのボランティアが協力した。田植えを指導した農家の島崎久雄さん(62)は「今は住宅に囲まれてここにしか田んぼが無いが、自分が子どもの頃はこの一帯全部が田んぼだった」と話す。田んぼの水は相模原から地下を通り、約20Kmをかけて引いている『相模川左岸用水』を使っているという。島崎さんは「松林小では学校をあげて米づくりに取り組み、1年生の頃から田んぼに親しんでいるから上手に田植えができている」と感心していた。
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