茅ヶ崎市は10月1日に市制施行70周年を迎えたことを記念し、茅ヶ崎市にゆかりのある人物とそのつながりから地域の歴史をたどる記念刊行物『茅ヶ崎を彩った70人』を発行した。
市では1974年から、古文書など市内外の資料を収集整理し、市の歴史や文化を調査しまとめる市史編さん事業を行っている。通常の刊行物に加え、市制の周年などに特別刊行物を発行することがあった。
今回、70周年に合わせた記念誌の刊行は2013年に決定。15年に茅ヶ崎ゆかりの人物館が開館し、同館の16年特別展で「ひとが織りなす茅ヶ崎のカタチ展」を開催したことなどから、記念誌のテーマを「地域ゆかりの人物から地域の歴史や文化を探る」に据え、約1年がかりで調査、執筆にあたってきた。
掲載人物は、70周年に合わせ約70人。鎌倉・幕末・維新から戦後まで、南湖院や別荘文化、映画など時代や活躍分野ごとに分け、全7章で紹介している。
「単なる人物索引にはしたくなかった」と市史編集員長の小風秀雅さん=人物風土記で紹介=は振り返る。茅ヶ崎市史編集員7人を中心に、これまでの文献を洗い直すとともに、親族など関係者へ新たに聞き取り調査も行った。新しく分かった事実も少なくなく、市生涯学習課は「昨年7月に亡くなった永六輔さんは、地域の歴史的偉人という切り口では初めてのご紹介では」と話す。
また、各章の始まりごとに、紹介されている人物にゆかりがある史跡や建造物などを地図で紹介。同課は「同書をもとに地域を巡ってもらい、郷土への愛着を深めるきっかけとなれば」と説明する。
同書はA4判102ページ。発行は1200部。1冊850円で市文化生涯学習課や各出張所のほか、茅ヶ崎ゆかりの人物館、市内川上書店、長谷川書店などで販売されている。
問い合わせは同課【電話】0467・82・1111へ。
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>