子どもに本物の舞台芸術を体感してもらおうと1月17日、1911年創立のオーケストラ「東京フィルハーモニー交響楽団」が寒川東中学校を訪れ、コンサートさながらの迫力ある演奏を披露した。生徒たちは楽器紹介や指揮体験コーナーを通じて、一流の技を学び、芸術への理解を深めた。
この催しは、文化庁が全国各地で主催する「子どものための優れた舞台芸術体験事業」の一環として開かれた。同事業では、能楽・演劇・オーケストラなどの各団体による実演の観賞や、ワークショップでの共演により、子どもが芸術を身近に感じる機会を提供。豊かな心を育み、コミュニケーション能力の向上を図ることが目的だ。このほど東中学校を巡回した同交響楽団は、定期演奏会を中心とする自主公演会や教育プログラムを展開している。
交響楽団と夢の共演
当日は、生徒の「本物の芸術を楽しみましょう」という挨拶で幕が上がった。スタートでは、総勢71人のプロが、ベートーヴェンの「交響曲第5番『運命』より第1楽章」、ビゼーの「歌劇「カルメン」前奏曲」を披露した。楽器を紹介するコーナーでは指揮者の円光寺雅彦氏が登場。ヴァイオリン、チェロ、ハープなどの特徴について「小さい楽器ほど高い音が出て、大きいものは低音を担当しています」と説明すると、それぞれの楽器奏者が生徒の前で実演した。また、生徒と保護者が指揮者としてタクトを振る体験をしたり、同交響楽団との共演でスメタナの「モルダウ」や校歌を合唱するなど、子どもたちは本物の音楽をより身近に感じていた。
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