寒川町 叙勲 2人が受章 小川さんが瑞宝小綬章、道(どう)傳(でん)さんが瑞宝双光章
春の叙勲がこのほど発表され、寒川町から小川伸夫さん(元日本電信電話公社四国電気通信局長・77歳)が瑞宝小綬章を、危険業務従事者叙勲として道傳太一さん(元神奈川県警視・72歳)が瑞宝双光章を受章した。
春秋叙勲は、春と秋の年2回、国や公共に対し優れた功績のある者に授与されているもの。例年、春は4月29日付で発令されるが、今回は3月に発生した東日本大震災の影響で発表がずれ込んだ。
小川さんが受章した瑞宝小綬章は、公務などに長年にわたり従事し、成績を挙げた者に授与される。小川さんは、昭和31年に日本電信電話公社(現NTT)に入社。現場業務や管理、また本社に所属している時には、企画や指導を行っていたという。
当時は都市部から地方へと電話網が拡大して行く過渡期にあった。「本社と地方を交互に異動しながら、北は北海道から南は熊本県まで行きました。行ったことがないのは北陸、信州、近畿、山陰です」と話す小川さん。現場では電話設備の設置と普及に携わり、昭和63年に退職するまで電話事業の拡大に尽力した。
一方、危険業務従事者叙勲は、春秋叙勲とは別に警察官や自衛官など危険性の高い業務に精励した者に授与される。
瑞宝双光章を受章した道傳さんは、昭和32年に警察官の道へ進み、はじめは機動隊に配属。学生運動の真っ只中、最前線で鎮圧に当たったという。その後は「ほぼ制服勤務でした」と話すように、県内の各警察署の地域課で交番勤務の警察官の管理などに従事。特に柔道7段の資格を有する道傳さんは、柔道の指導者としても活躍し、後進の指導を行ってきた。「元気で定年まで勤められたことが何より。叙勲を受けられ、心から良かったと思う」と話した。
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