国際ソロプチミスト寒川の新会長 高橋 元子さん 大曲在住 64歳
”続ける”尊さかみしめて
○…「大それたことはできないけれど、一つひとつコツコツと地域のために貢献したい」。その口調は柔らかだが、強い意志が伝わってくる。女性と女児の生活向上をめざし、働く女性によって組織される奉仕団体『国際ソロプチミスト寒川』の会長として21人の会員をまとめる。「皆さんの協力があるから、会長職を務められる」と話す。
○…創立当初からのチャーターメンバーとして活動を続けてきた。産業まつりや緑のフェスティバルなどで得た収益金で、昨年迎えた創立10周年の記念事業では町内の小、中学校に部活動用具などを寄贈。「このほか、アルミ缶を集めて換えたお金で寄付などもしています。今では地域の方も協力してくれて」。継続してきた事業だからこそ、周りからの理解が得られるという。この他にも、東日本大震災時には支援物資として宮城県の南三陸町へ傘を送った。女性ならではの視点で、現地の要望を聞きながら今後も活動を行っていく。
○…好きな言葉は『継続は力なり』。「どんなことでも続けていれば形になる」と話すように、30年前に始めたテニスは今でも趣味のひとつだ。「うまくはないけれど、身体を動かすのは楽しい」と溌剌と答える。二宮町で生まれ、結婚を期に寒川町へ。夫が経営する会社を支える一方で、視覚障害者のための録音ボランティアなども行ってきた。そんななか「5年前に夫が病気で倒れました。その時も皆さんに助けられた」。今は、動けなくなった夫の代わりに息子夫婦が会社を継ぎ、自身はそれを助けながら、介護施設にいる夫や姑の見舞いやボランティア活動を続ける。
○…今の楽しみは孫と過ごすひととき。「孫は私のことを『元子さん』と呼ぶんです」。『おばあちゃん』と呼ばれるよりも嬉しいそうだ。「他の人の前で呼ばれると、少し気恥ずかしいんですけどね」。苦労があっても、それを感じさせない若々しい笑顔が輝いた。
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