タウントピック 後世に伝える戦争の記憶
戦後66年―。戦争の記憶を伝える1枚の写真がある。戦闘機の前に立つ精悍な男性。県内に2人しかいなかったという陸軍少年飛行兵、山上直治さんだ。
「17歳で志願したそうです。礼儀正しい人でした」と語るのは甥にあたる山上喜孝さん(岡田在住)。当時、憧れの的だった少年飛行兵を輩出したことは寒川町の誇りで、直治さんの飛行訓練時に有志が寒川小学校の屋根に「寒川」という文字を書いて、激励を送ったこともあったという。
直治さんは昭和19年、フィリピン島でアメリカ軍との空戦で戦死した。享年23歳。「生きていれば90歳くらい。こういう人がいたから今日がある。戦争の記憶を風化させないよう後世に伝えたい」と山上さんは話した。
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