寒川文書館 相模線の歴史知って 開業90周年 企画展の写真提供者・高澤さんに聞く
今年は相模線開業90周年、全線開通80周年、電化20周年と節目が重なった相模線イヤー。これを記念し、寒川文書館で企画展「相模線きのう・きょう・あした」が行われている。この中でも多くの写真を提供した高澤一昭さん(67)に相模線の思い出を聞いた。
大正10年、茅ヶ崎から寒川まで約5・1Kmを結ぶ相模鉄道として開業した相模線。徐々に延伸が行われ、橋本まで全線が開通したのは昭和6年のことだ。
「印象に残っているのは『西寒川』の線。中学生の頃は、学校の窓から電車が走っているのが見えました」と高澤さんは話す。西寒川支線とは寒川駅から相模川方面へ伸びていた支線で、現在は利用者の減少から廃線となり一之宮緑道として整備されている。当時は相模川で採れる砂利を運ぶ貨物輸送と旅客輸送の両方を担っており、単線だったためか、寒川駅から西寒川駅方面へは蒸気機関車が貨物車両を押して走り、寒川駅へは貨物車両を引いて走るという一風変わった姿が見られたそうだ。
昔から鉄道が好きで、国鉄(現JR)に就職し、東海道線などの運転手として活躍した高澤さん。写真を撮り始めたのは高校からで、地元の鉄道の記録として、西寒川駅や寒川駅の旧駅舎なども写真に残している。
企画展では高澤さんが撮影した写真を交じえ、相模線の歴史や資料を見ることができる。展示は来年2月29日(水)まで。問合せは寒川文書館【電話】0467(75)3691(月曜休館)。
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