小3まで35人学級拡大へ 2012年度から町内小学校で実施を予定
寒川町は2012年度予算案に少人数学級実施事業費として1242万8000円を計上し、小学校3年生まで少人数学級(35人学級)を拡大する方針を示した。3月23日(金)までの会期で行われている寒川町議会で承認されれば、4月から実施されることになる。
きめ細やかな指導を目的に、寒川町では2004年度から県内でもいち早く町立小学校の1学年において35人以下学級を取り入れている。35人以下学級にすることで増えるクラス数に対応するために、町独自で予算組みを行い、教職員などを配置してきた。町学校教育課によると、教育現場からは「子どもたちが自己主張をしやすい環境が作れている」といった声も出ているという。
「国の一歩先へ」
2010年、国は30年ぶりに40人学級の見直しを図り、少人数学級への実現に向けて「新・公立義務教育諸学校教職員定数改善計画」を策定。教職員が子どもと向き合う時間の確保と質の高い教育の実現をめざし、義務教育課程で順次少人数学級を導入していくとともに、教職員を増やす方針を示した。
当初の予定では2011年度で小学校1・2学年を、2015年度まで1学年ずつ少人数学級化し、2014年度からは同時に中学校でも導入する方針が示されていた。しかし、予算の関係もあり、2011年度はまず小学校1学年で導入されることになった。
こうした国の方針に対し、寒川町ではすでに1学年で少人数学級を実施していたため、町独自で2学年まで拡大することを決定。2011年度から1・2学年で行っている。そして今年、国は引き続き2学年でも導入を決定。これに伴い、すでに1・2学年で実施している寒川町は、今度は3学年まで少人数学級を繰り上げることにした。
同課では「子どもたちの学力向上は喫緊の課題。35人学級で勉強していたのに、学年が上がったら40人学級に戻るのでは落ち着いて勉強ができる環境とは言えない。寒川町は一歩前をいきたい」と話していた。
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桜色に染まる週末4月12日 |
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