5月5日に八幡大神で開催する「一之宮子供の日を祝う会」の会長を務める 廣田直士(ただし)さん 一之宮在住 66歳
次世代に鎮守様の思い出作り
○…毎年ゴールデンウィークになると、一之宮地域の鎮守様『八幡大神』の境内をこいのぼりが埋め尽くす。350匹を超えるこいのぼりが掲げられるその光景は壮観だ。この催しを企画しているのは「一之宮子供の日を祝う会」のメンバー。屋台ばやし保存会や八幡大神の氏子、屋台保存会や自治会長、消防団など50人以上からなる同会のまとめ役。6年前、屋台ばやし保存会の2代目会長になると同時に、同会の会長にも就任した。
○…元を辿れば約40年前、消防団での話から始まる。全国的にお祭りブームが始まった頃で、消防団の先輩に誘われ、地元でも祭りで山車を引こうという事になった。祭りには祭囃子がつきもの。「昔やってた人を引っ張り出して太鼓を教わった」と振り返る。1年かけて太鼓と笛を会得し、1975年、屋台ばやし保存会を立ち上げて子どもたちにお囃子を教え始めた。
○…その後も活動を続けてきたが、13、4年前に「八幡大神の神主さんと話していたら、『最近、神社に子どもたちが遊びに来ない』って言うんだよ」。このまま神社離れが進めば、氏子が育たたず、廃れていってしまうだろう。そこで、神社に来てもらうとともに地域との繋がりの場にしようと、屋台ばやし保存会のメンバーが中心となって、こどもの日のイベントを計画した。それが今年で12回目となる同会だ。「初回は、120匹くらいのこいのぼりが集まったね」。回を重ねるごとにこいのぼりも増え、協力者も増えていった。
○…生まれも育ちも一之宮。農家の子として生まれ、高校卒業後は稲作と平行して温室でシクラメンの栽培も始めた。1970年に結婚。2人の子どもをもうけ、長女は太鼓の教え子でもあったそうだ。お酒が好きで、仲間と打ち合わせをしながら飲むのも楽しい。現在は、当日に向けて準備に追われる日々を送る。「子どもも大人も一緒に遊んでくれればいいね」と笑った。
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