茅ヶ崎地区食品衛生協会の新会長 隅田 敦夫さん 茅ヶ崎市在住 65歳
活動を広く町民に
○…「引き受けたからにはしっかりと全うしたい」。茅ヶ崎・寒川地区の飲食店などで構成される同協会。会計5年、副会長7年の実績を買われ、5月の総会で会長に就任した。不景気に見舞われて、会員数は年々右肩下がりの厳しい現状の中、「会員を増強するために色々な方法を考えていきたい」と意気込みを語る。
○…これまで協会では、食品衛生講習会を行い、個店に安全な食べ物を提供してもらうための指導を推進してきた。また、毎年8月には食中毒予防キャンペーンも実施。茅ヶ崎駅北口のペデストリアンデッキなどでパンフレットや団扇を配布し、注意を呼びかけている。会員になってから約40年。様々な活動を通じて得た人間関係が何よりの財産だという。「商売に関係なく、色んな方と話をして、色々教えてもらえたことが自分の肥やし」。他業種の人との交流を深めることで、地域の喜びはもちろん、苦しみも一緒に共有してきた。
○…茅ヶ崎で育ち、26歳の時にすし屋「末広鮨」を開店し、以来40年間続けている。今は夫婦2人で店を切り盛りし、景気の波に左右されず小さなこともコツコツやってきた。食材は自分が納得したものしか提供しない。また、客との会話を大切にしており、「お客さんに『美味しかった』と言ってもらえれば嬉しいし、明日への活力を与えることが僕らの仕事」という。趣味は読書で、藤沢周平や村上春樹がお気に入り。「読書は物語に入り込めて没頭できますからね」
○…協会の会長職だけでなく、茅ヶ崎の商店会の副会長も務めており地域貢献に尽力する。「仕事もそうですけど、与えられたり頼まれたことに対しても手抜きができないんですよね」と笑う。会長職の任期は2年。会員増強だけでなく、広く住民に触れる活動を目指している。「トップダウンではなく、ボトムアップ。会員みんなの意見を集約したものを形にしていきたい」と意欲を見せていた。
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