84人が寒川の夏満喫 福島愛育園地元有志によって実現
児童養護施設「福島愛育園」(福島市)の子どもたち84人が、8月20日から24日まで寒川をはじめ湘南地区を訪れている。昨年の東日本大震災以降、同園と交流を深めてきた『福島の子どもたちを湘南に呼ぼう!』実行委員会(今井静二代表)によって実現した。
今も放射線量が高く、外遊びは2時間以内に制限しているという同園。交流を続けるうちにこうした現状に触れ「子どもたちに放射能の心配がない場所で遊んで欲しい」と、昨年の9月頃から、倉見在住の今井代表を中心に有志による団体『IKI IKI NETWORK』で事業を計画してきた。藤沢市の有志も加えて実行委員会を立ち上げ、寄付金の協力や場所の確保など準備を進め、地元企業の協力なども得ながら同園の子どもたちの招待が実現した。
初日の8月20日には歓迎会を開催。子どもたちは寒川神社をお参り後、会場となる寒川神社参集殿に拍手で迎えられた。今井代表は「普段できないことを思いきり楽しんで欲しいと思います」と挨拶。地元のプメラニ・オ・ハナによるフラショーや三丸大サーカスによるキッズ・エアロビ・ダンスのステージで歓迎した。また同園と寒川の子どもたちとの交流も行われた。
翌日21日には藤沢の鵠沼海岸で地引網、22日は寒川のほか鎌倉や横浜、茅ヶ崎漁港での釣りなど6つのコースに分かれて観光などを行った。23日は愛川町のふれあいの村に移動し、キャンプを体験。子どもたちがのびのびと楽しむ様子が見られた。本日24日には、福島への帰路につく予定だ。
同園の齋藤久夫園長は「今まで今井さんたちに園に来てもらっていましたが、今回湘南に来て、改めて遠い所から来ていただいていたんだなと思いました。子どもたちも、放射能から精神的にも肉体的にも離れる時間が必要だと思います。こうして大人数を招待いただき、感謝しています」と話した。
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