旧寒川町公民館 解体へ 跡地利用し歩道の設置も
老朽化のため2010年3月で休館となった旧寒川町公民館の解体が決まった。これは、このほど寒川町議会で可決された一般会計9月補正予算の中で示されたもの。解体事業費は2755万3千円。
旧寒川町公民館は寒川小学校の正門東側にある建物。1960年に開館以来、町中部地区の文化活動の拠点として利用されてきた。しかし、老朽化が進み耐震性にも問題があることから、2010年に休館。現在は機能の一部を寒川小学校の余裕教室に移動し、旧公民館で活動していたサークルなどは同小内の公民館、もしくは町民センターなどに場所を移して活動を継続している。
寒川町公民館の建て替えについては、休館の際に「町の財政状況が好転したら」行うという案が出ていた。町は昨年7月に「(仮称)寒川町中央公民館建設検討委員会」を設置。検討を始めたが、町の財政状況を鑑み、木村俊雄町長は「実現可能な事業を進めていく」との方針を打ち出し、2012年度から20年度まで町総合計画の後期基本計画に公民館の建設を盛り込まないことを決定。これにより今後9年間、建設検討は凍結されることになった。
11月頃に取り壊し
担当課によると、旧公民館の扱いについて、近隣住民などから「建替えないなら壊して欲しい」という意見が出ていたという。また、旧公民館は車道に迫った形で建てられているため十字路は見通しが悪く、児童の安全を確保するためにも「歩道を設置したほうが良いのではないか」という意見も出ていた。
そこで、町は一般会計補正予算に建物解体事業費を計上。町議会で承認され、旧公民館の取り壊しが決定した。今後は10月中に事業内容の詳細を決定、入札を行い、11月頃から解体工事が行われる予定。旧公民館跡地の利用に関してはまだ白紙状態で、しばらくはフェンスなどで囲い、更地のまま管理されるという。
また道路課では、旧公民館跡地を利用した歩道の設置を進める意向を示しており、建物解体後、土地の状況などを確認し、検討を進めるとしている。
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