10月20日に行われる「古典落語のマジックショー」のマジシャン 有馬 久太郎さん 倉見在住 72歳
喜びの表情が続ける糧
○…町民センターで10月20日に行われる「古典落語とマジックショー」。その舞台にマジシャンとして立つ。所属は寒川マジシャンズクラブだが、会員は自身を入れて僅か3人ほど。「これをきっかけに興味を持ってもらえれば」と話す。
○…横浜生まれ。マジックをはじめたのは43年前のことだ。その頃の趣味は絵を描くことだったが、ある日、絵を置いておいたところ幼稚園生の娘に落書きをされてしまったという。これをきっかけに、何か違う趣味を身につけようと考えていたところ、本屋で奇術研究の本を見つけた。興味を引かれ、友人の伝手を辿って横浜のクラブに入会。以来、長年の趣味として今も続いている。
○…「手先を動かすのでボケ防止などに良いと定年後の趣味としてやる人も多い。でも、道具が高いので辞めてしまう人もいる」。マジシャンにとってはタネが命。マジック人口は増やしたいが、タネは簡単に教えられない。そんなジレンマも明かす。道具も昔に比べて高くなってきているそうだ。そのため、舞台道具は自分で作ったりもする。「物を作るのも好きなので。手作りの道具が家にはたくさんあります」と笑う。マジックを続ける理由は「すごく喜んでくれるから」。自分で考えた新しいマジックで驚く人々の表情が一番のモチベーションだ。
○…寒川町に引っ越してきたのは50歳の時。勤め先が川崎で、家には寝に帰るようなもの。当然、地元との繋がりは薄かった。その分、引退した今は「地域の役に立てれば」と町生涯学習に人材登録をしている。普段は近隣市でマジックの講師も務めているそうだ。「昔、大学などでマジックをやっていた、という人もいるはず。そういう人がまた活動できる場所を作るのが、私の役目だろうと思うんですよね」。将来的にはそういった仲間を集め「一座を作って、皆でボランティアなども行えたら」と夢を語った。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|