健康運動ボランティアの代表を務める 伊藤 フサ子さん 小動在住 63歳
笑顔で何でも乗り切れる
○…健康運動ボランティアとは、さむかわワクワク体操を中心としたさまざまな運動を町民に広めていく役割で、現在約50人が活動している。地域に運動を広めながら自分自身も元気な体と心を手に入れようと、養成セミナーを受講して参加したメンバーたちだ。教わるほうの参加者年齢は50〜80代が主流。「気軽で楽しく、いつも笑ってばかり。家に1人でいると、しゃべりませんからね。出かけるだけでも、身だしなみとか整えるから、みなさん参加してほしいですね」と呼びかける。
○…地域によって「さくら」「すいせん」「もくせい」にチーム分け。年に1回の養成講座を通ってきたメンバーは1期生、2期生と呼び、まるでAKBのよう。「教えるほうも教わるほうも、たしかに女性ばかりですけどね。男性の参加も大歓迎」と笑う。
○…「健康づくり体操」の開催日は月に2回。思うようにボランティアが集まらない時もある。そもそもボランティアであるため、拘束力はない。少ない時は3人で運営することも。「1時間半の割り振りをどうするか、頭を使いますね。集まったボランティアによってメニューを考えます。代表して踊る人は左右逆に踊ることが求められるし、誰もができることではありません」。終了後は反省会も開き、当日のアンケートを元にして次回の案を練ることも。
○…厚木で生まれ、約20年前、寒川に。ボランティアを始めたきっかけは自らの病気だった。闘病が始まると、次々と病魔に襲われる不運に見舞われ、きがつけば病院と自宅の往復に。挙句の果てにはうつに苦しむように。「どうせ長くないなら、ボランティアでもしよう、と開き直りました」。無理をして体操を教え始めると、次第に体は回復し、徐々に健康を取り戻すことに。頼まれたら断れない性格で「おだてに乗りやすいんだね」とニッコリ。笑顔で何でも乗り切れる。
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