熱中症搬送者が増加 7月だけで昨夏3ヵ月分
日本列島が猛暑に襲われた今年の夏。寒川町でも最高気温36・5℃(8月)を記録するなど厳しい暑さに見舞われたが、熱中症による救急搬送数が前年の2・5倍にあたる23件(6〜8月・寒川町消防本部調べ)だったことがわかった。
昨年の6〜8月の10件を大幅に上回った今年は、7月だけで昨年3ヵ月分の10件を記録。さらに暑さが厳しくなった8月は5件に留まり、警戒感の高まりや注意喚起が功を奏した結果となった。今年3ヵ月間の内訳はスポーツなどでの屋外が16件、屋内は体育館での部活やママさんバレー、仕事場などで7件となっている。ほとんどが軽症患者で、世代別では未成年と高齢者が主なところだった。
また厳しい暑さで、熱中症と認められないながらも救急搬送された高齢者らが増加。昨年の6〜8月3ヵ月間の救急搬送者は288件だったが、今年は336件にまで増えた。「スポーツドリンクなどでの水分補給、特に塩分の摂取が大事です。スポーツの管理者の方には注意していただきたい」と消防では話している。
救急車適正利用を
寒川町消防本部では、ここ数年、救急車の適正利用を目指し、近接する寒川町健康管理センターにおいて乳幼児検診に集まる母親を対象としたミニ心肺蘇生法講習や、救急隊が町内の各老人福祉施設を訪ねて施設職員を対象とした救急隊到着までに行う傷病者の情報管理及び心肺蘇生法等、また適正な救急車の利用法をレクチャーするなど、地道な活動を重ねて適正利用の実現に努めている。その成果は徐々に出始め、安易に救急車が呼び出されるケースは減ってきているという。今後も引き続き「通報時に症状を正確に伝えることが大事」など呼びかけを続け、寒川町全体の安心・安全レベルを高めていく構えだ。
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