世界食料デー湘南大会の実行委員長を務める 長谷川 義信さん 岡田在住 73歳
まず活動自体を知ってほしい
○…「私がこの活動を始めた頃は、全世界で1日に寒川町の人口とほぼ同数の方が飢餓で亡くなっていました。そのほとんどがアフリカの5歳以下の子どもたちです。いまではその半分に減りましたが…」。寄付金を集めることも大事だが、まずは飢餓の現実を知ってほしいと訴える。
○…「もう一つ大事なことは、この飽食の時代に、自分たちの食生活をかえりみて、関心、協力をいただくことです」。日本国際飢餓対策機構では毎年10月16日を「世界食料デー」とし、各地で大会を開く。その湘南大会のプレイベントとして3月15日(土)に茅ヶ崎市でチャリティーコンサートを開催する。会場では寄付も募るが、飢餓の現状や、こうした活動自体を知ってもらうことが第一だ。「日本の食料自給率は約40%です。先進国でこれだけ低い国はない。食べ物のありがたみを、もっと実感すべきだと思います」
○…16年前、飢餓に苦しむエチオピアの子どもたちの映像を見た。「おはじきをしているように見えた。実際には空腹で石をも口に運ぼうかというシーンだったのです」。普段は寒川キリスト教会の牧師。「自分を愛するように隣人を愛す」という聖書の教えから、気がつけばこの活動に没頭していた。同対策機構の湘南大会実行委員長として多忙を極める。当初は寒川だけだったエリアが、3年前から茅ヶ崎、藤沢にも広がり、賛同者も増えてきた。
○…「いままで現状を知らなかった人が、何人も協力してくれるようになった。ありがたいことです」。お金もなく、手弁当で実現する活動だけに、人への感謝は尽きない。趣味のゴルフを語るときに印象的だったのが「プレーすることで大好きな人たちとず〜っと一緒にいられる」という一言。輝く笑顔は、普段から感謝の気持ちを絶え間なく持ち続ける現れだ。今月のプレ大会後にまた一つ年を重ねるが、まだまだアクティブな活動が続きそうだ。
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