高座郡陸上競技協会会長を務める 西山 博正さん 小谷在住 65歳
大会運営にこの人あり
○…平成27年神奈川県体育功労者として表彰された。2010年から4年間、かながわ駅伝の監督を務めた他、中学生、高校生対象の長距離、駅伝の指導を通じ、地域のジュニア選手の育成に尽力してきた。高座郡陸上競技協会の会長として、寒川町内の大会運営の中心的な役割を担う。神奈川陸上競技協会の記録部長も務め、ジュニアオリンピック、横浜国際女子マラソン等の協会が主管する全国規模の大会の記録員として大会運営に貢献するなど、陸上畑での活躍は枚挙にいとまがない。「私が講師を務める大学の理事長が言っていました。『今はリレーの最中で、ただバトンを受け取っただけ』だと。私も同じ気持ちです。仕事の骨格は作るが、一人では何もできない。周囲の皆さんに感謝です」
○…高校で数学の教師を36年間勤め、北陵高校では陸上部の顧問に。メンバーが足りないからと、当時の郡市対抗駅伝に駆り出されたのが協会入りするきっかけだった。「中学は吹奏楽部で、決して陸上志向が強かったわけではなかった。当時はNHKの海外特派員になりたかったんですよ」と笑う。それもそのはず、英会話が得意で、仕事の傍ら勉強を続けて、58歳で英語通訳案内士の資格を取ったというからすごい。ドイツ語も学ぶなど、今でも学習意欲は衰えていない。
○…モットーは、その英語を活かした『altruism(利他主義)』。自らの不利益をかえりみず他の個体に利益をもたらす行動。今の仕事は完全に裏方。記録員の仕事は手数もかかる。ワード・エクセルを駆使してお手製のパンフレットを作成するのも大事な仕事。「人のために」と思わなければできない作業だ。
○…「今年の観桜駅伝は65回目です。私の父が町会議員のときに始めた大会で、私が今年65歳になるんですよ」と「英会話の影響かも」という早口でロマンを語るイキイキとした表情が印象的だ。
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