倉見在住の曽我流生君(旭小5年)と玲葵君(旭小3年)兄弟が未来のボクシング世界チャンピオンを目指してトレーニングを積んでいる。兄の流生君が9月3日に行われたU-15ボクシングに東日本チャンピオンとして出場し、3R判定勝ちで見事に男子30kg級チャンピオンに輝いた。兄弟が練習する平塚市のジム「チームテンカウント」で取材した。
流生君は日本チャンピオンに
U-15ボクシングは、ボクシングの聖地・後楽園ホールでの開催。昨年初めて予選から出場した流生君は、地区予選で敗退。今年は予選を勝ち抜いて東日本チャンピオンとして臨んだ聖地で見事に凱歌を上げた。歓びの声を聞こうとしたが、流生君はクールな表情のまま。父親の英士さんが代弁する。「まずはここが目標でしたが、実は流生にとっては通過点。まだまだ先がありますから」
流生君はボクシングを始めてまだ2年。3歳でテコンドーを始めて、4歳ではキックボクシングも。20kg級チャンピオンになるなど才能を覗かせたが、どうにも競技に集中できなかったという。そんなときに出会ったのがボクシング。パンチを磨こうとのめりこみ「目の輝きが違った。去年は2回戦で負けましたが、それからの成長がすごかった」と英士さんは目を細める。
英士さんは格闘技マニア。辰吉丈一郎に憧れ、自らもジムに通うほどだったが、競技に出場することはなかった。その続きを息子たちに託したのだ。「2人で世界チャンピオン。これが私の夢です。まだまだ先の話ですけどね」と微笑む。「今は楽しんでやれていればいい」と優しい笑顔で2人を見守るが、家でもトレーニングは欠かさないという。兄弟でのスパーリングはもちろん、至近距離から投げられたピンポン玉を避けるトレーニングや腹筋など、着々と土台作りが進んでいる。
来年は玲葵君デビュー
「玲葵は来年デビューします。流生のパンチをかなり受けてますから、相当強いですよ」と嬉しそう。「寒川は小さい町ですが、そこにもこんなに強いやつがいるって、なればいいですね」と英士さんは話す。まずは来年の兄弟揃い踏みでの日本チャンピオンが当面の目標となる。
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