特定非営利団体湘南ベルマーレトライアスロンチームに所属する福岡啓(ひらく)さん(21歳・宮山在住)が、昨年の日本学生トライアスロン選手権優勝をステップに世界への飛躍が期待されている。頂点として見据えるのは東京五輪出場だ。
昨年は学生チャンピオン
幼少の頃から寒川で育った大学生チャンピオンが世界への扉を開いた。今年自らが掲げた目標は、記録会で強化指定選手になること、アジアカップでの表彰台獲得、そして出場権を得た世界大学選手権、U23世界選手権などでポイントを稼ぎ、ITU(国際トライアスロン連合)のランキングを上げること。「自分の目標を明確にすることを大切にしています」と福岡さん。これは水泳に打ち込んだ小学校時代から変わらぬ習慣だ。そして、26歳で迎える2020年をしっかりと視野に入れている。
心に刻むのは『努力も才能の一つ』というある格闘家が発した言葉。小学生の頃から続けてきた水泳競技を高校卒業時にやめた。名門・桐蔭高校水泳部で小柄な体にムチ打って努力を続けてきたが、大学では楽しく水泳を続けようと、ピリオドを打つことを決めたのだ。しかし「このまま終わってもいいのか、と自問自答している私がいました」と回想する。東京農大に進むと、バイト先でトライアスロン競技者と知り合い、今の道が開けた。「私が格闘家の言葉に影響されたように、いつか私を見て『努力も才能』だと影響される人がいたら嬉しい」。水泳時代の経験は宝物だ。
「東京五輪出たい」
『鉄人レース』と呼ばれるトライアスロン。得意のスイム(1500m)から始まるこの競技は、後に続くバイク(40キロ)、ラン(10キロ)の前で好位を取れる優位性もある。「寒川は海や山が近くて練習環境としては最適です」。小柄な体に秘めた反骨心は人一倍。寒川発世界行きの切符を手にしたトライアスラーが、2020年に目標にたどりつく可能性は決して低くはない。
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