美術館が20周年記念展 シャガールや北大路魯山人、伊東深水
開館から20周年を迎える平塚市美術館が、4月からの新年度に記念展を開催する。予定されているのは「画家たちの二十歳の原点」、「花ひらくエコール・ド・パリの画家たち」、「伊東深水」の3つの企画展。その他にも北大路魯山人の陶芸作品を展示する特集展も開かれるなど、年間を通して注目の展覧会が目白押しで予定されている。
平塚市美術館は1991年3月に開館して以降、宮沢賢治や葛飾北斎、歌川広重などの著名な作家の作品展、フランスやイギリスなど海外の美術館の所蔵品を集めた展覧会を開き、市民の文化意識向上の一端を担ってきた。中でも、一昨年に過去最高の入場者数4万人弱を記録し、全国から観覧者が訪れた「わたしがえらんだ いわさきちひろ展」は記憶に新しい。また、屏風絵やかご、往年の車など、ユニークな角度から芸術に光を当てた展覧会も開いてきた。
今回企画された「画家たちの二十歳の原点」(4月16日〜6月12日)では、黒田清輝や高島野十郎、横尾忠則、安井曾太郎など明治から現代までを代表する和洋画家54人が、二十歳前後に描いた作品120点を展示する。油彩画に焦点をしぼり、時代を超えて共通する”青春期の感性”を紹介するという。また、現代美術家の会田誠氏や著作家で美術評論家の窪島誠一郎氏による講演会も行われる予定。
「北大路魯山人」の特集展(4月23日〜6月19日)では、世田谷美術館と協力し、食への美意識から作られた料理の盛り皿などを展示。魯山人の個性や芸術家としての魂を感じられる陶芸作品123点が並ぶ。
「花ひらくエコール・ド・パリの画家たち」(7月16日〜9月4日)では、北海道立近代美術館などと協力し、ジュル・パスキンやマルク・シャガール、マリー・ローランサン、藤田嗣治などエコール・ド・パリ(パリ派)の画家の作品約140点を展示予定。1920〜30年代、世界各地からパリに芸術家が集まり旺盛な制作活動を行った時代の華やかな作品を集める。
美人画で有名な大正・昭和期の日本画家「伊東深水」にスポットを当てた企画展は10月22日〜11月27日に開催を予定している。
問合せは、平塚市美術館【電話】0463(35)2111まで。
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