文部科学大臣旗争奪はまなす杯全国中学生空手道選抜大会で準優勝した 角 優里さん 神田中学校 2年
静かなる闘志をたぎらせて
○…先月30日に行われた大会で、中学1年女子組手の部準優勝。126人の参加者の中から決勝戦まで駒を進め、健闘した。準優勝という結果には「悔しい」とキッパリ。3日間続いた大会最終日は決勝戦を含む5試合をこなしたが、技術はもとより、体力勝負の面が強いことを痛感した。何かのせいにしたり、弱音を吐いたり、言い訳を口にすることは絶対にしたくない。連続して戦い抜く体を作るため、すぐに走りこみを始めた。
○…兄が通う道場についていくうちに興味を持ち始め、小学1年生で道着をまとった。如水会平塚支部で週3回、約2時間ほど練習する。昨年は度重なる腕の骨折にも見舞われたが、「辞めたいと思ったことはない。空手が好きだから、辛いとも感じない」。多弁ではない分、時折発する言葉が力強い。
○…中学校では、ソフトボール部に所属。選んだ理由は「体力がつくと思ったから」。部活の後に空手の練習があることもざら。練習で先生に言われたことを身体に染み込ませるため、夜11時からおさらいをすることもある。「負けず嫌い」と言う性格は、試合に負けるとすぐにその足を練習に向かわせ、録画した試合の映像を見て、反省点を洗い出すことを欠かさない。
○…好物はハンバーグで、ごはんのおかわりは2回。育ち盛りだがすでに身長は166cm。「もうこれ以上は伸びて欲しくない」とはにかむ。集合写真で頭ひとつ飛び出て目立つのが嫌だという。だが、これまで積み重ねてきた努力の結果は目立たないわけにはいかない。目下の目標は来月に開かれる県予選を突破し、全国大会に出場することだ。先日の決勝戦は3月30日、母の誕生日だった。勝利のプレゼントを、という思いを何も言わずして感じとってくれていた母に、今度は最高の贈り物を届けるため、今日も静かに己と向き合う。
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