平塚の遊漁船提供「気仙沼で活躍を」
昨年3月の大震災で多くの漁船が流された宮城県の気仙沼へ、先月28日に平塚から一隻の漁船が旅立った。平塚漁港で遊漁船「登喜丸」を営む後藤洋喜さんが、所有していた第二喜楽丸(長さ11・62m)を提供。気仙沼の漁業者である和泉昇さんが譲り受けた。
和泉さんは親子で漁業を営んでいたが、所有していた漁船が津波で流された。「一般社団法人東日本大震災まちづくり同潤会」が橋渡し役となり、新しい漁船の導入に伴い使われなくなっていた第二喜楽丸が、和泉さんに贈られた。後藤さんは「自分達も同じ”親子船”。何とか役に立てないかという思いがあった」と話す。
第二喜楽丸は、後藤さんの祖父の代から受け継がれ、約20年にわたって活躍してきた。祖父も父も、後藤さん自身も、名前に”喜”の文字が入る。修繕を施しながら大切に乗ってきた船は、気仙沼で、船体の色を塗り替えて海に出るという。
「気仙沼は良い漁場。第一線で活躍してほしい」と語る後藤さんは近々、子どもを連れて気仙沼を訪れ、生まれ変わった第二喜楽丸を見に行く予定だ。「きれいになった姿を見るのが、今から楽しみです」と話していた。
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