第1回 駒ケ滝 平塚 滝めぐり ひと時の涼を求め、編集室きっての健脚(?)記者が市内の滝を目指します
最初に訪れたのは、土屋の駒ケ滝。地元では「お滝さん」の通称でも親しまれ、熊野神社で流鏑馬が行われていた時代、この滝で馬を清めたことが名前の由来という。
田植えを終えたばかりの田んぼと木深い景色を眺めながら、畦道の脇を流れる小川に沿って歩くこと数分、かすかに水が落ちる音が聞こえてきた。ひざ上ほどのやぶを分け入ると、苔むした倒木や生い茂る緑の先に、いよいよ一筋の滝が見えた。
落差は9mほど。滝壺までほぼ一直線に流れ落ちる男性的な滝だ。水は清く澄んでいる。
「子どもの頃、よく滝の岸壁を登って遊んだものです」とは、帰り際に話を聞いた農家の大野光治さん(84)。かつては、梅雨明けの7月ごろに大山阿夫利神社や箱根神社へもらい水に出かけ、持ち帰った水を滝の上から注ぐ「雨乞い」のような慣わしが伝えられていたそう。風習は途絶えたが、今もふもとの米づくりに欠かせない貴重な水源だ。
アクセス/平塚・松田線から土屋霊園へ向かう道に入り、バス停「土屋霊園入口」先の二股路を霊園と別方向に進む。そこから所要時間約10分
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