美人画の2大巨匠が一堂に 市美術館で「上村松園(うえむらしょうえん)と鏑木清方(かぶらききよかた)展」
平塚市制80周年記念事業として、市美術館が7月21日(土)から9月2日(日)まで、「上村松園と鏑木清方展」を開催する。会期中は、学校教員や中学生向けのワークショップなども充実させ、イベントをより一層盛り上げる。
上村松園(1875〜1949)は京都に生まれ、女性として初の文化勲章を受章した近代日本画を代表する画家。一方、鏑木清方(1878〜1972)は、戦後に東京から鎌倉に居を移した神奈川ゆかりの画家であり、同じく近代日本画を代表する巨匠の一人だ。
京の女性であった松園が女性のあるべき理想美を描いたのに対し、清方は江戸情緒を回顧し、新たな時代の風俗や季節感を表した。松園と清方、二人の巨匠の画業を一堂にめぐる展覧会は、全国的に見てもまれで、県内では初の試みとなる。
両画家の作品を所蔵する美術館の協力に加え、日本各地30カ所から借用された作品75件110点が、二人の作品を時代ごとに比較できるように並べられる。市美術館では、「京都と東京、女性と男性という対照的な二人を比較しながら鑑賞していただければ、より一層楽しめるのでは」としている。
関連イベント▽7月21日「草薙奈津子館長による講演会」▽7月29日、8月12日、26日「学芸員によるギャラリートーク」▽8月1日「先生のための美術鑑賞講座」▽8月15日、21日、22日「中学生のためのアート・サマーセミナー」等。
展覧会の開館時間は、9時半から18時(月曜日は休館)。観覧料一般900円、高大生500円。16時半から17時半までは夕涼み割引として一般500円(高大生は無料)で入場可能。
問い合わせは、市美術館【電話】0463・35・2111まで。
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